再発性角膜上皮びらんになった話
再発性角膜上皮びらんの手術をしました
再発性角膜上皮びらんとは、目の病気です。
突然、角膜に傷(上皮びらん)ができて、いったん治った後、また再発をくり返す病気です。症状は特徴的で、突然朝に激しい眼痛と涙目になり、たいがいの場合、紙や爪による外傷の既往歴があります。
数年前に勢い余って右目に工具が刺さりまして、しばらく動けなくなった時期があります。 初めて経験する激痛で、失明するのでは無いかと思いました。
数日で痛みが落ち着き、案外生活できていたのでしばらく放置していました。
急に重症レベルの発作が起きた
先月の下旬頃、早朝に再発。再発自体は慣れていて、軽い発作であれば数時間で落ち着きます。しかし今回の発作はレベルが違う。うめき声が出てしまうくらいの激痛、いつまで経っても治まらない痛み。痛すぎて泣いた。
片目がもはや開きません。眼球が動くと痛みで何もできなくなります。つまり、怪我のない左目を動かすだけで連動して右目が動くので実質何も見えません。
頭を動かすだけでも激痛が走ります。まず下を向けない。
片目だけなのに大げさだよ、と周りからは思われるかもしれませんが、耐え難い激痛なのです。寝たきりになります。1週間近く仕事を休みました。
朝、目が覚めた時に再発します
朝起きたとき、目をカッと開くと瞼に皮が持っていかれ再発します。
担当医師から説明されたことをそのまま書くと…
- 黒目の薄皮がガッツリ剥がれている
- 何度治っても薄皮の土台が弛いのですぐに再発する
- 対策は軟膏で予防するか手術するしかない
- 月1の頻度で再発するようなら手術したほうが良い
ちなみに再発自体は軽いものを含めて週一で起きてましたので、そのまま手術が決まりました。人生初手術です。
どんな手術をしたの?
角膜上皮掻爬(かくまくじょうひそうは)という手術をしました。
簡単に言うと、あえて特殊な器具で角膜の上皮を綺麗に削り、人為的に発作を起こします。
綺麗に削れた上皮はイイ感じに再生、角膜に接着し、発作を防ぐ(もしくは軽減させる)ということらしいです。1回で治らない人もいるとのこと。
麻酔は局所麻酔。肩に麻酔刺されて(コレが一番痛い)大変眠かったです。
何より、目が見えてる状態で目を弄られる恐怖です。案外やられてみるとなんてことないんですが…
手術自体は数十分、気がついたら終わっていました。寝ました。
手術終了後、数時間で激痛との戦い
麻酔が切れると、当然発作の痛みに襲われます。
飯を食う気力すら無く、ただ病室で寝ていました。
しかし不思議なことに、翌日には痛みがほとんど治まっていました。発作軽減とはこのことか…?
本当は7日間入院のところ、経過が良いとのことで4日で退院。
手術して良かった
毎朝発作に怯えているくらいなら、思い切って手術した方が良いです。
しばらく点眼が必要なのが面倒ですが、発作の確率はグッと下がると思います。
結構パソコン使う仕事してる人に多かったりする病気らしいので、皆さんお気をつけて。
入ってて良かった、入院保険。